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ノンフィクション体験記


7.箱根温泉の宿


季節は12月の初旬、箱根へと旅行に出かけた。
旅とは言っても例によって宿を予約しない一人撮影旅行です。

いつもの様に夕方になり撮影が終わり、現地から一番近い宿に泊めてもらおうとその宿の玄関に向かった。すると何というかあっさり泊めてもらえる事になったのです。

箱根温泉ではなぜか午後から霊的な感覚に迫られ霊体が非常に多く感じられた。
こんな時にはなかなか宿が決まらない事が多い。今回はラッキーなのか?
旅館の名前は言わないが、近くにT字路、ガソリンスタンドがあった。それから郵便局と古い火の見やぐらみたいなものもあった。

一杯飲み、食事も終わり、後は寝るだけ、私が泊った部屋は2階でした。
なぜか3階が騒がしい「ドタン、バタン」 「幽霊登場かぁー?」
うるさいと思いながらも10分程我慢していたのです。

するとドタンバタンは治まり、耳を澄ますと今度は女性の声がするのです。
私は静かにして、じーっと聞き入ってみたのです。

どうやら幽霊騒ぎでもないらしい。女性が「うふふ、うふふ」と笑う程度であったので
気にもせずに寝る事にしたのです。

無事に朝がやって来ました。ちょっと寒くて外を見ると雪が降り始めて来たのです。
それにしても体調不良で眩暈がしているのです。霊的な現象が発生する時には体調が悪くなる事はよくあるのです。でも今回は何も出なかったのでその部分では一安心出来たのです。

朝食の時に私が一人で食事を食べていると、主人が来たので

 「今日はお客さんが少ないのですか?」と、言うと
 「夕べ泊ったのはおたく一人だけですよ」と、言うので
 「じゃぁー夕べ、3階に泊ったのはお客さんじゃないのですか?」すると主人が
 「お客さん、ここの旅館は3階なんてないですよ」私はぞぉーっとしました。

すでに主人の瞳の奥底に 「また出ましたか!」って私には見えてしまったのです。
最初からおかしいと思ったのです。それにあの「うふふ、うふふ」という声・・・

帰り際に雪の降る中、旅館の3階部分を見たら本当に2階までしかなかったのです。






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