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ノンフィクション体験記


14.道端にいる霊達


我が家の近所に焼き肉レストランがあります。私はそこの駐車場の出入り口付近で小学4年生くらいの男の子が、自転車に乗ってそこから出ようとしている姿を5〜6回目撃しています。

でも、これは実際に見えるものではなく、この世の子供ではないのです。簡単に想像するだけでも、この子がこの場所で自転車に乗り、交通事故にでも遭い不幸にも亡くなってしまったのではないかと思うのです。

当時私は空手の指導員をしていて稽古のために、週に2回程その焼肉屋さんの前を通るのですが、その子が何も言わずに、ただ自転車にまたがっているだけなのです。
不思議な事にその子を目撃する時には必ず雨が降っている日なのです。

別の場所になりますが、そこから3キロ位西の方へ車を走らせると、やはり道端に小さな女の子が座っているのです。大きな通りに出る角に小さな石が埋められているのです。少女はその石の横でじっと座っているのです。

同じ様に交通事故に遭われて亡くなった子供の霊なのか、あるいは知り合いがその場所で亡くなったのを忘れきれずに、その場にいて見守っている別の子供の霊なのか、とても寂しそうに感じます。

私が歩いて通った時の事、その子の傍にある30センチ程の石は、すでに霊性を帯びてしまっていたのです。この事からしてかなりの月日が経っているのでしょう。

どちらも共通して言える事は雨の日、或は雨が降りそうな日に限って私には見えるのです。交通事故などが発生し、人が亡くなった時など道端に花が手向けてあるのを見る事が良くあります。

一旦霊になったものは、早く成仏したいと思うのです。現界にいる人間達がその人の事を忘れられずに現地へ出向き、花を手向ける気持ちはよくわかります。しかし、
霊にとってはむしろ悲しい事かもしれません。

一日も早く天界へと召されてほしいものです。それには我々人間はいつまでも現地で花を手向ける事なく、上の世界へ送ってあげる事です。

霊も亡くなってから50日目には天界への入り口に差し掛かる様です。
我々のやれる事はいつまでも道端に花を手向けないで、50日を境にせめてもの49日を過ぎたら花は処理して頂きたいものです。

そうする事により、自転車に乗っている男の子や、道端に座っている少女も安心して天界へと向かう事が出来ると思います。





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