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ノンフィクション体験記


11.人だまに誘われて


毎年入梅の頃になるとそれは私にとっては忘れもしない人だまの季節になるのです。
何回も見ている人だまは、けっこう入梅時の早朝や夕方に多く目撃しています。

ある時、姉の家へ行った時の事、いつも1時間ほどかけて車で行くのですが、あまりに遠いので、違う道を走り、近道をしようとしていた時の事です。

夕方になってしまい、あたりが暗くなり、初めての道なので迷ってしまったのです。
何処をどうやって走っているのやら、さっぱり道が分からなくなってしまいました。

細い路地に入ると右側から 「ヒョロヒョロ、ヒュー」 と前の方へ、人だまが飛んで行くのが見えるのです。何度か見ているのでそんなに怖さはなかったのですが、もしかしたら私が道に迷ったので、案内して助けてくれるのではないかと思い、急いでその人だまの後を付いて行ったのです。

すると、あと50メートルも走ると河原の方へ行ってしまう所に出てしまったのです。2分位急いで走っただろうか、田舎道に一軒だけ家があり、そこへ来ると人だまは消えてしまったのです。そしてその先へ進もうと思ったら通行止めになってしまいました。

仕方なく一軒ある家の庭で車をUターンさせてもらおうと車をバックさせたのです。

すると、その家の玄関に燈明が2つ点いていて、忌中と書いてあったのです。
今思うと、何も道案内してくれなくてもよかったのにと思いました





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