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神様との出会い


2.神様からのメッセージ





いつもの様に我が家の社に手を合わせていた頃のある日の事、この社の神だと名乗るものが夢に現れて、この社を新たに建設してほしいと言うのです。とはいっても当時私はまだ学生で、そんな神様の社の事や作法、祭り方など何一つも分からない状態でした。

それに社を立てるにしても学生ではまだお金もなくどうしょうもならない状態でした。

暫くするとまた夢に現れ、神はまた正式に社を立てて欲しいと言うのです。そこで私はお金がなくて建てられる状態ではないと言ったのです。すると神は社を立てるお金はその内に入ってくると言うのです。

父親は私ほど信心深くなく、本人が体験しない限りはなかなか私が言っている事も信じてもらえないのですが、この様な事はいつも見て見ないふりなのです。
その様な事を家族に話したりしているうちに、間もなくして私の話しや熱心さを見ていたのか神仏に通じると言う人物から社に使いなさいと寄付がされたのです。

分からないまま来る日も来る日も、学校の帰りに神具を販売している家の前に自転車を止めて覗いてみたりしていたものでした。

ある日思い切って学校の帰りにその神具屋さんへ寄って、今までの事実を説明して社を購入する事になったのです。


自分なりに社を建立し、落ち着いて数ヶ月したある日の事、また社の神を名乗るものが夢に現れ、今度は鳥居を立てて欲しいと言うのです。

確かに社があれば鳥居があるのも当たり前の事です。当然の事で私はまだ学生なので社の時と同じくお金がなくて建てられる様な状態ではありません。前回の様に誰かが寄付をしてくれて鳥居が簡単に建てられると言う甘い考えがある訳でもありません。神だと名乗るものには前回と同じ様にお金がなくて立てられない旨を伝えました。

すると又神は、今度も鳥居を建てるお金はその内に入ってくると言うのです。

前回の様に人の寄付に頼って鳥居も建てると言うのにはとても抵抗があり、今度は私は思い切ってアルバイトを始めました。

神具屋さんの前を学校の帰りに何度も行き来しているうちに、いつの間にか神具屋さんと知り合いになり、何度も話ができる様になりました。

アルバイトのお金も鳥居の値段の半分くらいに貯まった頃、いつもの様に神具屋さんのお店にいると、事情を知る人の良さそうな神具屋さんが、おもむろに立ち上がり、壁に立てかけてある鳥居を指さして半値で売ってくれると言ったのです。

もちろん、その鳥居を購入し、我が家に守り神の神社として祭られたのです。



後日談
社と鳥居を建立した数年後、また神が夢に出てきてメッセージされたのです。
藁の社に手を合わせていた頃はこの様な夢のメッセージではなく、殆どが毎日見る夢の内容が正夢や予知夢となり、日々起きる事などを夢の知らせで知る事が多かったのです
このため
夢の日記というものを学生時代から毎日書いていました。

今回の神のメッセージは、現在わが家の戌亥の隅にある社を辰巳、すなわち東南の方向へ移動して欲しいと言うものでした。そうすれば私の家だけではなく、世間のために働いてくれると言うのです。

私は当時、近所に住む方縁様と言われるおじいさんに、今までの事や今回のことを話し、社の引っ越しの手伝いをして頂く事にしたのです。

雪の降る寒い朝、方縁様はわが家へ白衣を着て来たのです。その日は方縁様のいう事には初午の日という事で、2月に入り立春から初めての午の日だという事でその日に引っ越しをされたら良いとの事でした。

東南の位置に引っ越した社の前で、方縁様は長い祝詞を上げてくれて引っ越しが成立し、その後現在まで世のため人のために、そしてわが家のためにも神社として働いてくれる様になりました。





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